道路工事完成図作成の概要
国土交通省では、道路工事完成図の作成方法を定義することで、竣工後の管理業務や災害対応、民間における利活用を目指し、その作成仕様を定めました。
工事完成図等作成要領への対応に時間や人手が割けない場合は、ぜひ当法人までご相談ください。
「道路工事完成図等作成要領」に基づく完成図
- 作成・納品の対象は“道路工事+舗装工事”
- 「土木工事共通仕様書」適用工事の場合、本要領に基づいた作成・納品が必須
- 「特記仕様書」は工事開始前に発注者・受注者間で確認が必要
- 作成は「本要領(第2版/平成20年12月)」と「CAD製図基準(平成29年3月)」に準拠
- CADデータは「SXF(Ver.3.x)のP21」か「SXF(P2Z)」仕様
- 納品は、本要領と「工事完成図書の電子納品等要領(平成28年3月)」に準拠
- 事前協議で発注者(監督員)との内容確認が肝心
CAD製図基準について
次工程、後工事、維持管理などで利活用するためには、CAD図面データを確実に納品し、どのCADでも利用できる共通フォーマット、共通作図ルールに準拠していることが不可欠です。
特定のCADメーカーに依存せず多くのCADソフト間で適正にデータ交換を行うため、SXF(P21形式)かSXF(P2Z)仕様に準拠した形式での製図が取り決められています。
土木工事共通仕様書に定められている「完成図」の作成方法を標準化し、その後の維持管理での利活用や将来的には工事の状況把握や安全運転支援など、ITSへの有効利用等をふまえた策定です。
CAD データに関する成果品ならびにフォルダ構成例
電子媒体ルート
- INDEX_D.XML
- INDE_D05.DTD
- REPORT(報告書フォルダ)
- REPORT.XML(報告書管理ファイル)
- REP04.DTD
- REPORT01.PDF(報告書ファイル01)
- REPORTnn.PDF(報告書ファイルnn)
- ORG(報告書オリジナルファイルフォルダ)
- REP01_01.XXX(報告書オリジナルファイル01_01)
- REPnn_mm.XXX(報告書オリジナルファイルnn_mm)
- DRAWING(図面フォルダ)[CAD製図基準]
- PHOTO(写真フォルダ)[デジタル写真管理情報基準]
- SURVEY(測量データフォルダ)[測量成果電子納品要領]
- BORING(地質データフォルダ)[地質・土質調査成果電子納品要領(案)]
- ICON(I-Constructionデータフォルダ)[i-Construction関連要領等]
※「土木設計業務等の電子納品要領 2019年3月」のフォルダ構成例
※フォルダ構成は発注機関や業種により異なります。
工事完成図等作成要領への対応に時間や人手が割けない場合は、ぜひ当法人までご相談ください。丁寧かつすばやく作成支援を行います。